自分でやってみた襖の張替え
日本古来の和風住宅は、外国人の目から見ると木と紙でできた家だと表現されていました。
なるほど今回自宅の襖の張替えを自分で初めてやってみた感想は、「紙でできた」という表現がぴったり当てはまります。
襖の表面の白い厚手の和紙を剥がすと、中には茶色い紙がまるでパイ皮のように幾重にも重ねられた層があるのです。
紙文化が栄えたかつての日本人の美意識が象徴されているような繊細な造りですが、現代人のしかも面倒くさがりやの私からすれば、板一枚や厚手のカーテンでもいいのにと思えなくもありません。
それでも襖の張替えを自分で行うことを決行したのは、あまりにも襖が古くて傷んでおり、恥ずかしくて業者に依頼できなかったからでした。
傷んだ襖は何枚もあり、この時ほど旧式の家の造りをうらめしく思ったことはありません。
襖の張替え方には何通りかあるようで、最近はアイロンでも張れるようになったそうですが、自宅の襖は枠のある本襖であったため、水で襖紙を濡らす本格張りをすることにしました。
母と私の二人かかりの大ごとになり、襖の張替えをしたことのある母が未経験の私に指示を出して張っていきましたが、案の定張り替えた後にムラが浮き出てきたりしわが寄っていたりと芳しくありませんでした。
しかし穴が開いたり黄ばみ切っていた襖よりずっと清潔感はあります。
襖の張替えはもうこりごりと思いましたが、白い襖が入った部屋は明るくなり良かったです。
襖の張替えを終えてみれば、夏は吸湿、冬は放湿と日本の気候に適した機能の襖を、一概に面倒くさいと、部屋が暗くなる木の扉などに変えるのもどうかなとは思いました。